桃太郎で学ぶプログラミング(笑)

むかしむかし

あるところに
おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんはまいにち、山へしばかりに行っていました。

おばあさんはまいにち、川へ洗濯に行っていました。
ところでしばかりとは…

 庭の芝を刈るのではなく

 接待ゴルフでもなく
~「柴」とは wikipediaより~

柴しばは、山野に生える、小さな雑木である。折って薪(燃料)にする。また、垣根や壁、その他の材料としても使われる。柴を採取することを「柴を刈る」と言う。

~〜
おじいさんの柴は竈門や暖炉の燃料にするほか、米や野菜などにも交換するのにも必要なので、ほんとうは1日200本ほど欲しいのですが、近ごろ、おじいさんはすっかり疲れやすくなってしまい、今では1日100本ほど刈るのがやっとです。
それでも、おばあさんはいやな顔ひとつせずに、

「おじいさん、いつもありがとうよ。おじいさんが山で柴を刈ってきてくれるおかげで、こうして火を使うことができるよ。ありがたや、ありがたや。」

と感謝してくれます。

おじいさんは、いつもちょっぴり申し訳なく思っているのでした。
そんなある日、おばあさんがいつも通り川で洗濯をしていると、川上から大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこと、流れてきました。
おばあさんは、わけがわからずとりあえず、交番にとどけました。

ところが、半年経っても持ち主は現れず、結局、おばあさんが引き取ることになりました。
桃には、「ロボティック・プロセス・オートメーション・桃太郎」と謎の呪文のような言葉が書かれていました。

ひとまず、この品物の名前が「桃太郎」だということだけは、理解したおじいさんは、桃太郎を開梱し、取扱説明書を読みながら、とりあえず使ってみることにしました。
次の日、さっそくおじいさんは桃太郎を柴刈りに連れて行きました。

おじいさんが、

「ヘイ、桃太郎、この柴刈って」

というと、桃太郎が柴をサクッと刈ってくれます。

おじいさんは、なんどもなんども

「ヘイ、桃太郎、この柴刈って」

と言って、桃太郎を働かせ、もう十分刈れた、というところで、その日は満足して家路につきました。

おばあさんはおじいさんの持ち帰った柴の量を見て、大喜びです。

おじいさんも、とても嬉しい気持ちになりました♡

ひさしぶりに、朝までたっぷり薪をつかって、暖かく幸せな夜を過ごしました。
その日から、おじいさんは毎日、桃太郎を山に連れて行きました。

おじいさんが、必要な分だけ、

「ヘイ、桃太郎、この柴刈って」

と言うと、桃太郎は文句ひとつ言わず柴を刈ってくれるので、おじいさんはとても楽になりました。
しばらくおじいさんは、そんなふうに楽に柴刈りをしていたのですが、おじいさんは、桃太郎を働かせるために声の出しすぎて、だんだんと声が枯れてきて、桃太郎に指示するのが大変になってきました。
おじいさんが取扱説明書をよく調べてみると、桃太郎には「繰り返し」機能があることを見つけました。
 DO

  柴を刈る

 LOOP
おじいさんが、

「ヘイ、桃太郎、柴をたくさん刈って」

というと、みるみるうちに桃太郎が、柴をじゃんじゃん刈っていきます。

あっという間に、十分な柴が刈れましたが、桃太郎はまだまだバリバリ柴を刈り続けています。
おじいさんはあわてて、桃太郎を止めようと

「ヘイ、桃太郎、ストップじゃ!止まれ!」

いくら言っても桃太郎は止まりません。

おじいさんは、暴れる桃太郎を羽交い締めにして、やっとのことで電源スイッチを押して、強制終了させました。
そのあと、おじいさんは、高熱と筋肉痛で、二日間寝込みました。
元気になったおじいさんは、指定した回数だけ繰り返す方法がないか、調べてみることにしました。
 FOR 柴の数=0 TO 200

  柴を刈る

 NEXT
これで、桃太郎は毎回きっちり200本の柴を刈ってくれるようになり、おじいさんの喉もとても楽になりました。
ところで、桃太郎にはひとつ困った点がありました。

柴は枯れてよく乾いたものでないと、火がつきづらく、燃料に向いていません。

でも、桃太郎はそんなことお構いなしで、いろんな柴をじゃんじゃん刈っていきます。

このままでは、若い枝が育たず、いずれ、森の木がなくなってしまいそうな勢いです。
おじいさんは桃太郎に、刈ってもいい柴と刈ってはいけない柴を見分けさせる方法がないものかと、取扱説明書を読んでみました。
それと並行して、おじいさんは刈ってもいい柴、刈ってはいけない柴について研究し、ついに、柴の水分含有量が20%未満であれば、良質な薪となることを発見しました。

しかし、桃太郎には、水分含有量を調べるような便利な機能はありません。
桃太郎には、自作の部品を取り付けられる接続口が装備されているだけでした。
おじいさんには、その接続口に繋ぐ部品が作れません。

困ったおじいさんは、友達のタケちゃんに相談しました。

タケちゃんは、村の人から竹取りのおじいさんと呼ばれていて、おじいさんの幼い頃からの親友です。タケちゃんは昔から手先が器用で、山で竹を取っては、家具や生活小物、芸術作品まで、なんでも作り出してしまいます。
ちなみに、おじいさんは村の人からは、柴刈りのおじいさん呼ばれています。
おじいさんたちはお互いを、「シバちゃん」「タケちゃん」と呼び合い、若い頃は、仲良くつるんでいたずらばかりしていましたが、いまでは、二人ともとっても立派になり、村の人から慕われ、尊敬されているのです。
タケちゃんは、シバちゃん、もとい、おじいさんの相談を聞き、すぐに工房にこもって部品を作りはじめました。
そして、桃太郎はしばらくタケちゃんの家に預かられることになりました。
そして、このとき、桃太郎は、タケちゃんのひとり娘のかぐやさんと出会ったのでした。
桃太郎がいなくなったおじいさんは、少し寂しさを感じながらも自分の手で柴を刈り、

「たまには体を動かすのもいいもんだなぁ」

などと、呑気に思っていたのでした。
ひと月ほどがあっという間に流れました。
タケちゃんから、桃太郎のバージョンアップが完了したとの連絡を受け、おじいさんが引き取りに行くと、メガネをかけて、ちょっぴりかしこそうな雰囲気になった桃太郎が懐かしそうにおじいさんを待っていました。
おじいさんは、タケちゃんにひとしきり桃太郎の使い方を聞くと、一気に新しいプログラムをかきあげました。
柴の数 = 0

DO

 IF 柴の水分量<=20%

  柴を刈る

  柴の数 = 柴の数 + 1

 END IF

LOOP WHILE 柴の数<200
おじいさんが
「ヘイ桃太郎、乾いた柴を200本刈っては」
というと、きっちり200本の、よく乾いた柴を刈ってくれるようになりました。
桃太郎が若い柴や湿った柴を刈ることもなくなり、だんだんと森も豊になり、さらに生産性(同じ時間でできる仕事の量)が上がりました。
おじいさんとおばあさんは仲良くしあわせにくらしましたとさ。
めでたしめでたし。
…とは、ならず、

季節は冬、

おじいさんとおばあさんの住むこの村には、毎年、2月3日になると、悪い鬼が海を渡って村を襲いにくるのです。
そしてこの後、桃太郎は、村のために立ち上がることになるのでした…。

※こちらは「小説家になろう」に筆者自身が投稿したものを再編集しました。

桃太郎で学ぶプログラミング

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